適正な人材を迅速に仕事へ: 人材の検索とマッチングにビッグデータを応用

投稿:Susanne Ross, Solutions Marketing Manager, Search Technologies:2016年4月18日

カテゴリー: パートナー 成功事例

Forbes誌によれば、米国企業は年間およそ720億ドルを様々な人材採用サービスや採用担当スタッフ、必要なシステムに費やし、全世界ではその数は3倍におよぶとのことです。人材紹介市場では、適切な候補者を見つけ、迅速かつ正確な人材マッチングを行うことが、競争に打ち勝つ上で重要となっています。

現在のところ、候補者を探してマッチングするための人材紹介市場ソリューションは、職務経歴書を構文解析し、ジョブポストされたメタデータと照合を行うという対処に限られています。このため、多くのソリューションでは、空きポジションを十分埋められなかったり、シンプルで優れたエクスペリエンスをリクルーターに提供することが難しい状態です。これに対処するものとして、リクルーターがより多くの情報を獲得し、素早く動けるようにするのがビッグデータを使った強力なリクルートアプリケーションです。Jobvite Recruiter Nation Surveyの調査結果によれば、72%のリクルーターがその採用プロセスではデータ分析が重要であるということに同意しています。

Cloudera顧客の場合

Adeccoは、世界屈指のHR企業です。Adeccoが手掛けた人材は、大手銀行、小売業、テクノロジー産業から自営業に至るまで様々な分野で、日々100万人以上が業務を遂行しています。Search TechnologiesとClouderaは、2012年から共同で人材紹介業者が競争優位性のあるカスタマーサービスを提供できるカスタマイズ検索およびマッチングのためのソリューション開発を行ってきました。高度な検索テクニックと、Apache HadoopベースのClouderaのビッグデータプラットフォーム、さらにMicrosoft Azureクラウドを組み合わせることで、高度な統計学的かつ言語学的な機能を提供し、応募者のプロファイルを判断し、特定の仕事に最適な候補者を絞り込むことが可能になりました。

Adeccoは、将来の向けたデジタル戦略に投資することで現状を変えたいと望んだだけではありませんでした。そもそも以前のAdeccoの検索システムは、原始的なブーリアン型のキーワード検索によるもので自社の要件に合うようなものではなかったのです。

品質の高いマッチングを行うためには、それぞれのレコードを大規模な非構造化データと比較できる必要があります。それができて初めて、各レコードをキーで判別可能な状態に変換して類似したレコードを探し出すことができるのです。

Search TechnologiesとClouderaは、この目標に向け、Cloudera Enterpriseと統合テクノロジーを使用し、候補者の職務経歴書を検索しマッチングできるよう事前処理を行うカスタムアプリケーションを構築しました。このアプリケーションを使うことで、膨大な量のデータを分析し、単語やその頻度を記録する辞書を生成して、業務経歴書の中で同時に使用される単語や共通の言い回しなど、意味論上 (semantic) の関係を見つけ出すことができます。このアプリケーションで、重要なデータを抜き出し、マッチングの処理性能を向上すると同時に、メンテナンスが不要な複数言語による意味リソース (semantic resources) を提供できます。

この検索とマッチングのためのソリューションは、Microsoft Azureのクラウド上で実行されます。AdeccoがMicrosoftを選択した理由は、そのグローバル性と各地域のデータガバナンスポリシーに対応できてきること、また、データやワークロードが増えても拡張が可能なことにあります。ClouderaとMicrosoftのパートナーシップのおかげで、データ管理機能とクラウドプラットフォームの優れた連携が可能となり、Adeccoの現在と将来のニーズに応えることができます。

本プロジェクト等を通じて、大規模な人材紹介会社が、自社の既存アプリケーケーションデータベースの活用、雇用実績や顧客嗜好といった独自の強みを活かすためには、カスタムソリューションがベストであるとことが理解できました。

結果

ここで得たテクノロジーは、同業他社に対する大きな差別化要因となるものでした。Adeccoは、Hadoopで職務経歴書や職務説明書を深く分析することで、以前は発見できなかった人材も発掘できるようになりました。例えば、ブルーカラーの業界では、職務経歴書がオンラインだったり、良くても短い文章でまとめられているケースがほとんどです。意味論的な拡張を行い、文書には現れないスキルや経験をその業界や役職にもとづいて生成することで、以前は経歴書に「正しい」キーワードが使われていなかった故に見逃されてきた人材も、リクルーターが発見できるようになりました。

「検索とマッチング」ソリューションを導入して最初の90日間で、Adeccoの北米担当スタッフィング部門は、次のような業務評価基準で向上が見られたとしています:

  • 補充率(求人に対する人材提供率)に大幅な改善がみられ、売上も増加
  • 欠員補充に要する時間を30%削減。マッチングの可能性の高い人材を紹介して欲しいというカスタマーニーズに、さらに迅速に対応することで、優れた競争優位性を提供
  • 既存データを有効活用することで、求人掲示板に費やす時間を20%削減

この検索とマッチングのためのソリューションは、現在ではリクルーティング活動やWebソリューションなど、Adeccoの現場戦略の中核となっています。北米でのロールアウトの成功に続き、Adeccoはこの機能をカナダ、ノルウェイ、英国、スイス、ドイツ、日本、イタリア、スペインに拡大し、さらに多くの国にも提供予定です。

Search Technologiesは、Clouderaのシステムインテグレータパートナーです。同社のClouderaコンサルティングおよび導入サービスの詳細についてはこちらをクリックしてください。Adeccoは、Microsoft AzureでClouderaを稼働させているもっとも大規模な企業の一社です。Cloudera Enterprise on Azureの詳細についてはこちらをクリックしてください。

本ブログは、検索とビッグデータアプリケーションの設計、導入から管理までを手掛けるClouderaのパートナーである、Search Technologies社のソリューションマーケティングマネージャー Susanne Ross氏によって書かれたものです。

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